急性腎炎(急性糸球体腎炎)は、
かぜなどで溶連菌やウイルスに感染後1〜3週間たったころに
腎臓にある糸球体のはたらきが低下して起こる子供に多い病気です。
3歳以下の乳幼児には少なく、5〜10歳の子供に多くみられる病気です。
急性腎炎(急性糸球体腎炎)はむくみや血尿があらわれます。
症状:血尿、むくみ、高血圧
対処法:急性腎炎(急性糸球体腎炎)の見分け方として、
むくみの症状は、
朝、子供が起きてきたとき、顔をよく見てまぶたが腫れぼったかったら要注意です。
また足がむくみ靴がきつくなったりします。
血尿は、乳幼児では親が直接見ることができますが、
それ以上の子供になると本人以外にはなかなか発見できません。
尿がブドウ酒色か、コーヒーのような色であれば血尿の疑いがあります。
治療は入院して安静と食事療法が中心となります。
腎炎の特効薬というものはありませんが、入院して適切な治療を受ければ、
むくみや高血圧は、通常1週間以内によくなります。
子供では完全に治る例が多く、慢性化するのはきわめてまれですが、
年齢が上になるほど慢性化する率が多いといわれています。
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腎盂腎炎は細菌が腎盂に入り、
そこで繁殖して炎症を起こす乳幼児や子供がなりやすい病気です。
腎盂に炎症が起これば、
腎盂と接している尿細管など腎臓内部にも炎症が及びますので、
かぜの症状もないのに、急に38℃以上の高熱が出ます。
またおしっこの回数が増えたり、おしっこのとき痛がったりすることもあります。
乳幼児の場合、
腎盂腎炎になって高熱を出すまで感染に気づかないことも多いようです。
腎盂腎炎という病気は抗生物質が効きますが、再発をくり返す場合は要注意です。
尿路の先天異常も考えられます。
症状:、かぜでもないのに高熱がでる、悪寒、上がり下がりの激しい発熱、
腰背部の鈍痛、頻尿、排尿時の痛み
対処法:腎盂腎炎は、原因となっている細菌を調べて、適切な抗生物質を服用します。
3〜4日で気になる症状はなくなります。
よくなったからといって受診を中断せず、
尿路に異常がないかどうかを検査しておく必要があります。
腎盂腎炎を起こした乳幼児と子供は、かなりの確率(3歳以下で半数以上)で、
膀胱尿管逆流という膀胱から尿道へと流れる尿が、
膀胱から腎臓のほうに逆流して腎盂に細菌が侵入しやすくなる現象がみられます。
その場合は感染を予防するために、長期間抗生物質を服用します。
成長とともに軽快することが多いのですが、
場合によっては逆流を防止する手術を行うこともあります。
予防のためには、尿流を保つために、重篤な腎機能低下のない限り、
水分を十分に摂取することです。
また、尿意をもよおしたならば、がまんせずに排尿することも重要です。
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ネフローゼ症候群は糸球体が障害を起こし、
タンパク質が尿といっしょに出ていってしまい、
血液中のタンパク質が不足して、
むくみがでたり、おしっこの量が減るなどの障害が起こる
乳幼児と子供にも起こる病気です。
腎臓の中には血液中の老廃物や余分な水分をこして、
尿を作るはたらきをしている糸球体というものがあります。
ネフローゼ症候群は、この糸球体が障害を起こし、
タンパク質が尿といっしょに出ていってしまいます。
ネフローゼ症候群になると、まぶたがはれぼったくなり、
そのうちに手足や顔にむくみがでます。
むくみのために体重が増え、おしっこの量が減ります。
尿検査をすると、タンパクがたくさん出ています。
おしっこが泡立つのも特徴です。また体がだるく、食欲もありません。
症状:むくみ
対処法:子供のネフローゼ症候群の多くは、副腎皮質ステロイド薬がよく効きます。
再発率が高いことも特徴で、くり返しステロイド剤を使う結果になることもあります。
長期になると、
副腎皮質ステロイド薬の副作用(肥満・満月様顔貌・高血圧・白内障・骨粗鬆症)など
いろいろな症状が出ることがあるので注意が必要となります。
むくみがひどいときは、安静にして、塩分とタンパク質を制限します。
水分制限は、特に行いません。
治療期間中にかぜをひくと、再発することがあります。
かぜの予防を心がけ、医師の指示を守って、徐々に薬を減らし、
病気を克服していくことになります。
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膀胱炎は、細菌が膀胱の中で増え、炎症を起こしている状態で、
頻尿や残尿感、痛みをともなう病気で乳幼児や子供にもみられます。
膀胱炎の原因となる細菌の多くは大腸菌で、
おしっこが近く(頻尿)なったり、おしっこをするときに痛がったり(排尿時痛)します。
また、おしっこが残っている感じ(残尿感)がする場合もあります。
乳幼児は、機嫌が悪くなって泣いたり、おしっこが濁ったり、
排尿時に血尿が出ることもあります。
慢性化すると膀胱炎の症状が明確でない場合もあります。
症状:頻尿、残尿感、排尿時痛、血尿、尿のにごりなど
対処法:膀胱炎は、赤ちゃんのときは男の子に、
2〜3歳を過ぎると女の子に多くみられる病気です。
尿の出口と肛門が近く尿道が短い女の子は、
大腸菌が膀胱に侵入しやすく、膀胱炎を起こしやすくなります。
膀胱炎の原因となっている細菌を調べて、
大腸菌など一般細菌の場合は抗生物質や尿路消毒薬を用いります。
膀胱炎の症状は比較的早く、1〜2週間で治まりますが、
症状がなくなったからといって勝手に治療を中止すると
再発や慢性化の原因になりますので注意が必要です。
また、水分を十分に摂ることによって、おしっこの量が増え、
膀胱内に増えた細菌をおしっこといっしょに流してしまうことができます。
膀胱炎の予防のために、
女の子はうんちの後、「前から後ろへ拭く」習慣をつけておくといいでしょう。
また、おむつをしている乳幼児は
おむつ替えの回数を増やすなどすると予防効果があります。
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慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)は、はじめ症状がはっきりせず、
血尿も肉眼ではわからないため、いつ発病したかわかりにくい病気です。
血尿あるいはたんぱく尿が少なくとも1年以上つづく腎炎のことを
慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)とよびます。
乳幼児や子供の場合、慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)は
幼稚園や学校の検尿で1000〜2000人に1人の割合で見つかることが多い病気です。
乳幼児や子供に多い慢性腎炎は、
IgA腎症といわれるもので、かぜをひくたびに、血尿をくり返すのが特徴です。
症状:血尿やたんぱく尿が1年以上見られる、むくみ、血圧が高くなる
対処法:慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)のIgA腎症は早い時期に発見し、
副腎皮質ステロイド薬・免疫抑制薬・抗凝固療法からなるカクテル療法などの
治療を受ければ、約半数の子供は3年くらいで治ります。
生活面では安静にして保温に気をつけ激しい運動は制限されます。
食事は減塩を行い低タンパク食療法で治療します。
慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)のIgA腎症は療養期間が長くなるので、
子供がストレス解消できるようにつとめることが必要となります。
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