胃・十二指腸潰瘍はストレスが原因で粘膜がただれて潰瘍ができて、
痛みを感じたり嘔吐したり、場合によっては出血を起こす病気です。
従来は大人がよくなる病気でしたが
現在では乳幼児や子供にもみられるような病気となっています。
吐いたものに血が混じっていたり、
便が黒かったり(下血)したら、すぐに医師にみてもらうことが大切です。
症状:上腹部痛、嘔吐、背部痛、食欲がない、体重減少、吐血、下血、胸焼け、もたれ
対処法:胃・十二指腸潰瘍の原因となるストレスを取り除きます。
家庭環境や学校生活を見直し、場合によっては入院も視野に入れましょう。
医師には胃酸の分泌をおさえる薬を処方してもらい、食事では固いものや、辛いもの、
冷たいもの、熱いものなど刺激の強いものは避け治療をします。
ヘリコバクター・ピロリという細菌に感染していれば、大人と同じように抗生物質で
治療します。
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感染性胃腸炎は、かぜのウイルスや細菌、寄生虫の感染を起因とする胃腸炎です。
ロタウイルス腸炎は
ウイルス性腸炎の代表で白っぽく米のとぎ汁のような便が多量に出ます。
ノロウイルスなどもウイルス性腸炎です。
細菌性胃腸炎はいわゆる食中毒のことでビブリオ菌、サルモネラ菌、
カンピロバクター菌、ボツリヌス菌、ブドウ球菌などがついた食品を食べたとき、
起こる病気です。
症状:発熱、下痢、嘔吐、腹痛
対処法:嘔吐による脱水症状に気をつけ医師の診断を受けましょう。
ロタウイルスは唾液や便から感染しますのでよく手洗いをしてください。
カンピロバクター菌は鶏の生肉や、犬・猫・小鳥などのペットから感染します。
ペットやその糞をさわった後は、手洗いをするようにしましょう。
乳幼児や子供が病気に感染しないように、こまめに手洗い、
うがいを励行することや、加熱が必要な食材は十分に加熱し中まで火を通すことで
感染性胃腸炎を予防しましょう。
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周期性嘔吐症は、かぜをひいたり、疲れたり、食べすぎたりと、
何かストレスを感じたときに嘔吐の発作を起こす乳幼児と子供に多い病気です。
2歳くらいから始まることが多く、神経質な乳幼児や子供に起こりやすいようです。
急にぐったりして、半日から1日中、吐き続けることもあります。
自家中毒ともよばれます。
症状:吐き気、悪心、頻回の嘔吐、脱水症状など
対処法:嘔吐が始まったら、脱水に気をつけ水分を十分に補給しましょう。
周期性嘔吐症は何度も同じ発作をくり返しますが、
自律神経や脳の発達に伴って自然に治っていきますので医師と相談し、見守りましょう。
家族は、あまり神経質にならず、おおらかに接して
子供の心を安定させる環境を整えることが予防になります。
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食中毒は食物についた細菌が原因の細菌性急性胃腸炎のことで
サルモネラ菌、ビブリオ菌、ボツリヌス菌、キャンピロバクター菌、ブドウ球菌などが
食物について体の中に入り、胃腸炎が起こる赤ちゃんや子供に多い病気です。
食べてからおなかが痛くなるまでの時間は、細菌によって異なります。
早いもので4時間くらい、長いと3〜5日後に出ることもあります。
どの細菌が原因でも、下痢・嘔吐・発熱・腹痛がおもな症状です。
血便が出ることもあります。
細菌以外にも毒きのこや魚介類などの自然毒で起きる食中毒もあります。
症状:吐きけ、嘔吐、下痢、発熱、頭痛、血便
対処法:食中毒はなってからのケアよりも、予防することがまず大切です。
「食品は必ずきちんと加熱する」、「調理前には必ず手を洗う」
「調理器具はいつも清潔にしておく」のが基本。
また冷ややっこなどのふだん火を通さずに食べる食品も、
赤ちゃんには与えないほうがいいでしょう。
細菌が繁殖しやすい夏場は特に注意しましょう。
1歳に満たない赤ちゃんにはボツリヌス菌食中毒の感染を防ぐため
「はちみつ」与えないようにしましょう。
病院に行くときは原因となっている菌の特定し適切な対処ができるようにするために、
便のついたおむつを持っていってください。
| サルモネラ菌 |
おもな感染源は、汚染された水や食べ物(特に鶏卵) |
| ビブリオ菌 |
塩分を好み、魚介類や塩漬けの食品が感染源 |
| ボツリヌス菌 |
ハム、ソーセージ、缶詰、密封食品など |
| キャンピロバクター菌 |
汚染された食肉(特に鶏肉)、ペットの糞、井戸水 |
| ブドウ球菌 |
魚介類、肉の加工品、折り詰め弁当、シュークリームなど |
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鼠径ヘルニアはももの付け根のところに腸が飛び出して、
丸くふくれる病気で1歳までの赤ちゃんや乳幼児がなりやすい病気です。
鼠径ヘルニアは、生後3カ月以内にみられることがもっとも多く、
満1歳までに約80%が発症してきます。
小学生になってから症状が出る場合もあります。
男の子に多いですが女の子にも起こります。
男の子のヘルニアは、鼠径部(ももの付け根の部分)のコブで気がつきます。
大きさは、親指の頭大ぐらいから陰嚢が腫れるものまでさまざまです。
女の子のヘルニアは、鼠径部から大陰唇にかけての軽い腫れがほとんどですので、
見落とされる場合が少なくありません。
生後3カ月までにあらわれたものは、まれに自然に治ることもありますが、
生後5カ月以後なら手術をして治したほうがよいでしょう。
症状:鼠径部のコブ、
対処法:鼠径ヘルニアそのものは先天的なものですが、
症状が出る時期はかなり個人差があります。
ふくらんでいる部分は、自然に引っ込んだり、押すと引っ込んだりします。
泣いたり、排便時に腹圧がかかるとふくらみが出てきます。
この状態では急いで手当てする必要はありません。
泣いたときなどに、鼠径部にふくらみが出ていないか、見ておくことが大切です。
ごくまれに飛び出した腸が締めつけられ、
血行障害を起こして腫れあがり腸閉塞を起こすこと(嵌頓ヘルニア)があります。
嵌頓ヘルニアは、ほとんどが1歳未満の赤ちゃんや乳幼児に起き、
激しく泣き、嘔吐、血便などもみられます。
放置すると腐ってしまい危険なので、一刻も早く診察を受け緊急手術をします。
一般的にはこのような事態を防ぐために、
鼠径ヘルニアが見つかった時点で、早めの手術をすることが多いです。
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虫垂炎は右下腹部にある盲腸(大腸の始まりの部分)の先に付着している
小さな、長さ約10cmの突起(虫垂)が炎症を起こす病気です。
一般的に盲腸と呼ばれているもので、右下腹部痛が主な症状ですが、
上腹部痛やへその周囲痛と吐き気、嘔吐、下痢、発熱などが前兆としてあります。
乳幼児や子供の虫垂炎は非常に少ないのですが、
いったん虫垂炎を起こすと症状の進行が速いので注意が必要な病気です。
乳幼児や子供の虫垂炎は進行が速く穿孔(あながあく)して
腹膜炎を起こしやすいので注意しなければなりません。
特に5歳以下の子供では、
この穿孔性虫垂炎が虫垂炎全体の50〜90%を占め高率になっています。
腹膜炎を起こすと熱が上がり、腹部が固くなり、放っておくと命にもかかわります。
症状:右下腹部痛、上腹部痛やへその周囲痛、吐き気、嘔吐、下痢、発熱
対処法:子供の虫垂炎は、なるべく早く手術をします。
症状があいまいだからといって、経過を見るなどの素人判断は禁物です。
子供が腹痛を訴え具合が悪い場合には、常に虫垂炎のことを頭に入れておきましょう。
急性虫垂炎のおもな症状は、腹痛と嘔吐、発熱(微熱)ですが、
小さな子供の場合だと、不機嫌になったり強く泣いたりするだけで、
こうした症状が見当たらないことがあります。
年長児になると、大人の症状とかなり似てきて、
まず上腹部が痛くなり、だんだん右の下腹部へ痛みが移ってきます。
時に前かがみになって右下腹部をかばうような歩き方をすることがあります。
こういう姿勢をとると痛みが軽くなるからです。
また虫垂炎のときは、お腹を温めてはいけません。
虫垂炎の手術は、炎症の軽いうちなら短時間ですみ、入院も1週間くらいです。
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腸重積症は、腸が腸の中に入りこみ、腸閉塞を起こす病気で、
主に、3〜4カ月から1〜2歳の男の子の乳幼児や子供に多く見られます。
もぐり込んだところは血液が流れにくくなり、放っておくと腐って穴があいてしまいます。
治療が遅れると生命にかかわる病気です。
症状は
5〜15分おきに繰り返す発作的腹痛、嘔吐、イチゴゼリー状の血便がみられます。
24時間以内に治療をおこなえば、たいていは手術をしなくても治ります。
症状:5〜15分おきに繰り返す症状(不機嫌、腹痛、激しく泣く、嘔吐)、血便
対処法:腸重積症は、突然、ふきげんになって、
ぐずったり、激しく泣いたり、顔色が悪くなったり、吐いたりすることもあります。
いったん、おさまった後、5〜15分してまたふきげんに泣き、
また同じような状態をくり返すときは、腸重積症を疑わなければなりません。
くり返しの発作が続くうちに吐き始め、
子供はぐったり。おむつを開けてみると、
いちごジャムのような真っ赤な血便がみられるときは、
まず腸重積症と思って間違いありません。
一刻を争いますので、救急車を呼ぶなどして至急病院へ向かってください。
病院では、最初に超音波やレントゲンで腸閉塞の程度を確認します。
治療の基本は浣腸です。
空気や薄いバリウムを肛門から入れ、重なり合った腸を元に戻します。
腸閉塞の程度にもよりますが、
発症から24時間以内に浣腸をすれば、ほとんどが無事に戻ります。
この方法で戻らない場合や腸のもぐり方がひどい場合は、手術をすることになります。
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乳糖不耐性下痢症は、粉ミルク、牛乳など乳糖を含む飲食物をとると、
下痢をしたり、嘔吐したりする赤ちゃんや乳幼児にみられる胃腸の病気です。
かぜなどによる胃腸炎が長引いて起きることがほとんどですが、
まれに、先天性のこともあります。
粉ミルク、牛乳、母乳などに含まれる乳糖を
胃腸で分解するには、ラクターゼという消化酵素が必要です。
このラクターゼという酵素が胃腸炎などのために少なくなっていたり、
生まれつき欠乏しているときに起こります。
症状:嘔吐、すっぱいにおいの下痢
対処法:乳糖不耐性下痢症は乳糖が分解されないまま大腸で発酵するため、
おなかにガスがたまり、すっぱいにおいの下痢便が出ます。
胃腸炎の発熱や嘔吐などがおさまったのに、
下痢だけが続くというときは、医師にもう一度みてもらう必要があります。
与えるミルクは乳糖を含まない治療用のミルク(無乳糖乳)を使ったり、
薄くしたミルクを与えたりします。
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